わたし、結婚するんですか?
 昼間、私を階段で追いかけてきたときも、此処までじゃなかったが。

 一体、どんなやましいことが……と思っていると、
「ほんっとーに浮気はしていないっ」
と遥久はなにも言っていないのに言ってくる。

「あのー、先輩。
 もう観念した方が……」
と言う盛田に、遥久は、

「お前、こいつの箱入り具合を甘く見るなよ。

 洸は俺がこの世界でただひとり、愛した女だ。

 お前のせいで、破談になったら、本気で一生呪ってやるからな」
と脅し始めた。

 本気で一生呪いそうだ……とその顔と口調を見て、洸の方が固まった。

 ……困った先輩だ。






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