わたし、結婚するんですか?
次の客が来るまで時間があるというので、盛田は二人に中に入るように言った。
ソファにさっきよりも更に離れて座った洸に、遥久が言ってくる。
「喧嘩しても、こうして、すぐに出会えるなんて、仲直りする運命なんだと思わないか? 洸」
「貴方にとって、気の置けない存在である盛田さんが、一番ヤバイことを知っているうえに。
人が良くて、今にも喋りそうなんで、不安になって、此処に来てみただけですよね」
素っ気なく、そう反論してみたのだが、遥久は、
「お前が盛田ならしゃべると読んで、此処に来るのがわかったんだ。
やっぱり、愛だろう」
と言う。
「先輩。
もう白状した方がいいですよ」
と向かいに座る盛田が言ってくる。
「全部、過去のことじゃないですか」
「それはそうだが、お前。
この女、俺の前に付き合った男も好きな男も居なかったんだぞ。
自分が穢れないが故に、他人の悪事は許せないだろう」