わたし、結婚するんですか?
「いや……出てったの、二、三分前ですよね」
と呆れたように盛田が言ってきた。

「それでもう次の相手を見つけてるようなら、先輩より、洸さんの方が凄腕な上に問題があります」
と冷静なことを言ってくる。

 遥久は目を上げ、盛田を見て言った。

「お前、盛田のくせに生意気だぞ」

「……貴方、何処のジャイアンですか」

「そもそもお前にも原因があるだろうが。
 俺の携帯の番号をもらしやがって」

「あんなところまで手を出してるなんて思わないじゃないですか~」

 新村のように付き合いがあったと知っている相手になら言わなかったのだろうが、盛田の知らない相手だったから、うっかり番号を教えてしまったらしいのだ。

 何度か洸と居るときにもかかってきて、誤魔化すのに苦労した。

「……始末しておくべきだったな。
 洸と付き合う前に、昔の女は全部」

 後腐れのないように……と遥久は呟く。






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