わたし、結婚するんですか?
きょとんとしている洸に遥久が言ってくる。
「そこは覚えてないのか。
もともとお前が俺にしてきたんだぞ。
俺が、酔ってるときに冗談で、じゃあ、俺にキスしてみろと言ったら」
「何故!?」
「俺が聞きたい……」
と言ったあとで、遥久は、
「そうだ。
この間、社長がつけてたカフスと同じイヤリングつけてたぞ、そのとき」
と洸に思い出させようとするように言ってくる。
あのイヤリング……。
黒いスクエア型で幾何学模様のように小さなダイヤが埋め込まれた――。
「あ~……」
と洸はなんとも言えないマヌケな声を上げた。
全部思い出したからだ。
その場に座り込みそうになる。
そうだ。
あのイヤリング。
おじいさまにもらったときから気に入っていたけど。
万が一、おにーちゃんが会社につけてきたらと思うと、つけられなかった。
それでも、あの日、呑み会に、そのお気に入りのイヤリングをつけていったのは、課長も来ると聞いてたからだった……。
なんてこったっ、と洸は本当にその場にしゃがみ込む。
「そこは覚えてないのか。
もともとお前が俺にしてきたんだぞ。
俺が、酔ってるときに冗談で、じゃあ、俺にキスしてみろと言ったら」
「何故!?」
「俺が聞きたい……」
と言ったあとで、遥久は、
「そうだ。
この間、社長がつけてたカフスと同じイヤリングつけてたぞ、そのとき」
と洸に思い出させようとするように言ってくる。
あのイヤリング……。
黒いスクエア型で幾何学模様のように小さなダイヤが埋め込まれた――。
「あ~……」
と洸はなんとも言えないマヌケな声を上げた。
全部思い出したからだ。
その場に座り込みそうになる。
そうだ。
あのイヤリング。
おじいさまにもらったときから気に入っていたけど。
万が一、おにーちゃんが会社につけてきたらと思うと、つけられなかった。
それでも、あの日、呑み会に、そのお気に入りのイヤリングをつけていったのは、課長も来ると聞いてたからだった……。
なんてこったっ、と洸は本当にその場にしゃがみ込む。