わたし、結婚するんですか?
きっと葉山が聞いていたら、この莫迦どもを二人とも砂に埋めようと言い出しそうだ、と頭の中の冷静な部分が思ってはいたが。
今の洸の目には、月の光に照らし出された海と、美しいイグレシアと、その前に居る課長しか入ってないかった。
「……好きです、課長」
「やっと言ったな」
とほっとしたように遥久は言い、洸を抱き寄せた。
そっと唇を重ねてくる。
月が綺麗だな……。
漱石が日本人は愛してるなんて言わないから、「I love you」は「月が綺麗ですね」と訳しておけと言ったという、嘘かまことかわからない逸話が有名だけど。
あれから、百年。
日本人がストレートになったのか。
課長がストレート過ぎるのか。
「愛してる、洸。
お前のような女は、俺のこれから先の人生、絶対他に現れないと思う」
まっすぐに自分を見つめ、遥久は言ってくる。
今の洸の目には、月の光に照らし出された海と、美しいイグレシアと、その前に居る課長しか入ってないかった。
「……好きです、課長」
「やっと言ったな」
とほっとしたように遥久は言い、洸を抱き寄せた。
そっと唇を重ねてくる。
月が綺麗だな……。
漱石が日本人は愛してるなんて言わないから、「I love you」は「月が綺麗ですね」と訳しておけと言ったという、嘘かまことかわからない逸話が有名だけど。
あれから、百年。
日本人がストレートになったのか。
課長がストレート過ぎるのか。
「愛してる、洸。
お前のような女は、俺のこれから先の人生、絶対他に現れないと思う」
まっすぐに自分を見つめ、遥久は言ってくる。