わたし、結婚するんですか?





 それからの妄想には必ずあの猫がついて出た。

 早くっ。
 早く告白しなければっ。

 仔猫が売れてしまうっ。

 俺と洸と仔猫の夢のような暮らしがっ、と遥久は焦っていた。

 もうあの猫を買わなければ、洸との幸せはないような気がして、ペットショップに行き、洸に頼まれてもいないのに、マンチカンを買ってしまった。

 しかし、買ったら買ったで、また焦る。

 猫は家に付くという。

 我が家に慣れ切ってしまわないうちに、この猫を洸の家に連れていかなければっ。

 最早、猫のために申し込む勢いで、洸に交際を申し込んでいた。

 




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