わたし、結婚するんですか?




 自分がそんなことを考えている間、そういえば、日曜の朝などに聞いたことがある戦隊物の歌を子どもたちと洸とで歌っていた。

 車内のその騒々しさに、いつの間にか慣れている自分に気づく。

 いつかこういうのが日常になるんだろうな、と思っているうちに、車は章浩の家に着いていた。

 章浩の車から移していたチャイルドシートから、ぬいぐるみくらい軽く感じる葉平をひょいと抱える。

 そういえば、洸が、俺にキスしたときのことを、つい、はーさんにするみたいにしてしまった、とか言ってたな。

 てことは、こいつ、五歳のくせに、日常的に洸にキスされてるのかっ。

 うらやましいぞっ、と思ったあとで、はた、と気づく。

 まさかっ。
 こいつが、洸のファーストキスの相手とかっ、と抱え上げられたまま、きゃっきゃっと喜んでいる葉平を見る。

 いや、美沙かもしれんっ!
と洸と手をつなぎ、玄関を入っていこうとしている美沙を見た。
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