臆病者で何が悪い!
昼休憩もお弁当の販売があり、結局はこの会議室に缶詰状態だった。設定されている休憩時間が短いための配慮だと思われるけれど、外の空気が吸えなくて気が滅入ってしまいそうだ。
一人溜息をつく私の横で、生田は黙々とお弁当を食べている。
「……ただ話を聞いてるだけって、疲れるよね」
休憩時間くらい口を開きたい。生田相手でも、ここは我慢しよう。とにかく何かを喋りたい。そう思って仕方なく私から話題を提供した。
「確かにな。無意味だとは言わないけど、一日必要な内容かと聞かれれば、それは疑問だ」
「そうだよね。私もそう思うよ」
おお。珍しく、意見がかみ合っている。
「まだあと半分あるのかと思うと、気が遠くなりそう」
「内野は、今にも寝そうだもんな……」
うっ……。ばれていたか。
「そういう生田は、眠くならないの?」
「ああ。俺、眠気には強いから」
「……生田は、何にでも強そうだよね」
この人に弱点なんてないのかもしれない。そう思って、投げやりに言っておく。
「それ、どういう意味?」
「特に、意味はないです」
生田さん。私からすれば、もはやあなたは人間には見えません。
心の中でそう呟いた。