蜜月なカノジョ(番外編追加)


……言った。
ついに言ってしまった。

まさか今日こんなことになるだなんて予想もしていなかったけど、突然そうしたいという想いが溢れてきたのだから仕方ない。
いつだったか恋はタイミングが大事なんてテレビか雑誌で見たことがあるけど、そんなの自分には関係のない話だと思ってた。

でもそうじゃなかった。
本当に、伝えるべきタイミングを逃してはいけないんだ。


パタッ…

「……え?」

ふと右手に違和感を感じて見下ろすと、そこにはいくつもの水滴が肌を濡らしていた。慌てて顔を上げれば綺麗なナオさんの頬を幾筋もの涙が伝い落ちている。

「な…おさ…」

男の人なのに泣くなんて、なんて少しも思わない。その涙の中にナオさんの真摯な想いが込められているのが痛いほどに伝わってくるから。
それどころか私までつられて泣きそうになるのを必死で我慢した。

今はまだ泣かない。
今はまだ…

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