蜜月なカノジョ(番外編追加)
「じゃあ風呂に入るか。杏はどっちに入りたい?」
「え…どっちって…?」
「あれ、もしかして気付いてなかった? ここ部屋に風呂がついてるんだよ。ほら」
「えっ?! …あ!」
言われて見て見れば、和室の奥に半露天の檜風呂があることに気付いた。
っていうか、へ、部屋に露天風呂って…!!
「一応旅館の内風呂もあるけど、部屋でゆっくり景色見ながら入るのもいいと思うよ」
「え…あの、えと…」
まさかのハイスペック展開に頭はてんてこまい。
こういうときはどうするのが正解なの?!
ナオさんが私のためにこんなに素敵な空間を準備してくれたのはわかるけど、へ…部屋付きのお風呂って!
それってつまり中からは見えちゃうってことだよね?
あれ、っていうかもしかして、もしかして…二人で一緒に入るとかもしかしてそういうこと?!
「俺と二人で入る?」
「ぴぎゃあっ??!!!」
ふぅっと息を吹きかけながら耳元で囁かれた一言に、今まさしく同じことを考えていた私の体は意味不明な言葉を発しながら垂直に飛び上がった。
あまりの飛びっぷりにさすがのナオさんもしばし唖然としてたけど、そのうち耐えきれなくなったのか、プッと吹き出した。