蜜月なカノジョ(番外編追加)

「黒崎さんとは司を通して知り合ったんだけど、私が初めて会った時には既にどこからどう見ても完璧な女性だったから。司から実は男性なんだって聞いた時には驚いたなぁ」

それはその通りだろう。
多分、何も言われなければ誰も気付かないんじゃないかと思う。

「カナさんとは面識があったから、驚きはしたけどそのこと自体はすんなり受け入れられたんだけどね。でもよくよく聞けば何やら複雑な事情があるって聞いて。カナさんや司もかなり説得したみたいなんだけど、断固として女装をやめようとしなかった黒崎さんが、ある日を境にすっかり恋する少年に変わったー!! って大騒ぎしてたんだよ?」

うぅ、まさかあの話が涼子さんにまで伝わってたなんて…!

「黒崎さん、誰がどう見てももてるタイプでしょう? その気になれば選り取り見取りな立場の人だろうに、女の人なんて見向きもしなかったから。だからそんな彼を劇的に変えた女性はどんな人なんだろうって、いつか機会があれば会ってみたいなぁって思ってたんだ。彼をあれだけ変えたんだもの、絶対に素敵な人なんだろうなって確信があったから」
「いえ、そんなことは…」

なんだかすんごく美化されてて肩身が狭い。

「ううん。まだ少ししかお話できてないけど、直感でわかったの。あぁ、やっぱり思ってたとおりの人だなぁって」
「…えっ?」

驚く私に、涼子さんは満面の笑みを浮かべて頷いた。

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