蜜月なカノジョ(番外編追加)

「お、綺麗なお姉さんに抱っこしてもらえて幸せ者だな~」

そこに男性陣(うち一人は女性?)がやって来て、お父さんの登場にピーンと背筋が伸びた。

「す、すみません! 勝手に抱っこさせてもらって…!」
「え? いやいや全然構わないよ。むしろありがたいから。それに見ての通り、本人はすごく満足そうに寝てるでしょ?」
「は、はい…」
「これでもね、相手によってはギャン泣きするんだ。だから杏さんの抱き心地がすごく気に入ったみたい」

ほ、ほんとに? だとしたら嬉しいけど…

「さっき上の子ともすごーく楽しそうに遊んでくれてたけど、杏ちゃんって子ども好きなの?」
「あ、はい! 一時期保育士になることも考えたくらいに大好きです!」

今日一番の威勢のいい声で返事をした私に、全員が一瞬だけキョトンとした後、ふふっと微笑ましそうに笑ってくれた。
いつの間にか隣に立っていたナオさんは何故か上機嫌で、やけに嬉しそうにわしゃわしゃと髪を撫でている。

ちょっ…髪が…! 今両手が塞がってるのに…!

「そっかそっか。じゃあ杏ちゃんはきっといいお母さんになるね~!」
「へ? …えっ?!」

お、お母さんって!! 思いも寄らぬ涼子さんからの一言に、すごい勢いで顔が熱くなっているのがわかる。
やだ、ナオさんが隣にいる状況でこんなに赤くなっちゃったら勘違いも甚だしいって笑われちゃう!

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