春色のletter
テーブルの上に置いていた携帯がメロディを奏でた。



〈misakiです。今度、友達のアルバムのデザインもお願いしたいんですけど、スケジュール取れそうですか?〉


〈大丈夫。misakiさんの友達なら時間作ります〉


いつの間にか、彼女ともメールのやり取りをする間柄になっていた。


彼女の仕事をして以来、社内でも音楽系の仕事は、まず私に回されるようになった。


うちは意外と大きな事務所で、大手の上場企業からもいろんな仕事が来る。

その中で音楽系は小さい仕事の方だった。


それに、超売れっ子なら、佐伯さんが直接やるから、棲み分けはできている。


私へのプレアポが取れると、佐伯さんへもアポの連絡が入る。


ちょっと順番が逆だけど、佐伯さんはそんな細かいことは気にしない。
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