春色のletter
「ごめんなさい…。夕ご飯の用意できたから」
彼女は控えめにドアを開けると、苦笑しながら顔を覗かせた。
「はい」
「はあい」
ダイニングに行くと、またたくさんの料理が並んでいた。
「わお…またすごいですねぇ」
「えへ、作り過ぎちゃった…」
「まあ、夜梨にはお腹すかせてろって言ってたから大丈夫だろ?」
「がんばりま~す」
私はイギリスの敬礼風に、手のひらを見せながらおでこに手を充てた。