春色のletter
「あら、おめかししてるんだね」


「ええ、ちょっと」


「うふふふ」


少しぽっちゃりした彼女は、それ以上聞かずにただ笑った。


「えっと…じゃあ、いってきます」


「うん、いってらっしゃい♪」


彼女は軽やかに手を振った。


私は階段を下りながら、どうせなら彼女に見立ててもらえば良かったと、今更ながら思った。


軽くため息をつくと、下に降りた。
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