幸せの構図

アミーを出た私は週末の国分寺をまるで映画のワンシーンのように俯瞰していた。もう一人の私が私を見ているような感覚だった。

多くの人が行き交う中、カメラの焦点は私に向けられ私の動きを追っていた。

私はゆっくりと、今度は居酒屋に入る螺旋階段を上っていた。

にぎやかな声とアルコールの匂い、タバコの匂いが妙に落ち着かせてくれる。不思議な思いだった。
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