幸せの構図

私はりつことすーちゃん会っているであろうその頃、車を平塚に向けて走らせていた。具体的にいつどこで彼女らが会うかは知らない。そしていったいどんな話しをするのだろう。

りつこはいったいすーちゃんに何を見るのだろう。

国立府中インターから乗った首都高は順調に流れていた。ユーミンの歌に出てくるサントリーのビール工場と東京競馬場をすぎて調布をすぎ高井戸までくると車の流れは変わらずとも交通量が一気に増えてきた。

暗黙のルールの中を流れに乗って走る大人な感覚が好きだった。レンタカーだが軽快に飛ばした。
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