三次元に、恋をした。
どこですか〜? と店内を探し回っている女性達。

「………探されてますよ?」

聞こえるか聞こえないか、彼女達にバレないように小声で彼に訴えかけた。

「まだ答え聞いてない」

どこまでも引き下がらない彼に私は身動き取れずにいた。


「……次は私の番なのに〜 」

それでも聞こえる彼女達の話し声。

「え〜 次は私だってば〜 歳三さんとキスできるの」

ん? 私の聞き間違い、だろうか?
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