信じることはとても愚かで美しい。



その様子を見ていたあの六人が。


「ひよこ姉貴…」


「反抗期…」


なんてほわほわしたように言うから。


「そうだ、ひよこ姉貴だ!」


…一瞬にして広まったじゃないか。


ズーンっと気分が下がる。


ひよこ…


に罪はないけど恨むぞひよこよ…。


恨めしい顔でぶつぶつとつぶやく。


「じゃあ…一緒に戦おうぜ。」


いきなり言う蓮に驚きつつ、うんっと返事をする。


…蓮は、私の気持ちをちゃんと尊重してくれる。


そう思うと、なんだか安心した気持ちになった。


「うおーー!ひよこ姉貴!一緒に戦えるんすか!」


「俺にあの技教えてください!」


「俺もーー!」


ざわざわとする中で。


やっぱり私は…ひよこ姉貴なのか…と。


空気を読まずにうなだれていた…。




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