信じることはとても愚かで美しい。
下っ端になるって言ってから。
技、教えてくれって周りにみんなが殺到した。
いやぁ…私一応、ケガ人ですよ?
そう思いつつも、キラキラして見つめてくるのを見たら、何故か憎めなくて。
雑談してみると、案外楽しくて。
夜10時。
「菜緒。お前、明日ガッコは?」
蓮に言われて初めて空に星が輝いていることに気づいた。
「あーーーーーー!」
忘れてた…。
しかも、今日無断欠席しちゃったしなぁ。
無断欠席したら反省文書かされるんだよなぁ。
思わず憂鬱な気分になる。
「バイクだしてやっから乗ってけ。」
蓮の言葉に甘えることにした。
麗に抱き着かれて。
氷河と竜にバイバイって言って。
下っ端たちにもまたって言って。
蓮のバイクにまたがる。
…カツラつけてね。