信じることはとても愚かで美しい。
「やっほー!菜緒ー!」
倉庫につくと、麗たちが出迎えてくれていて。
「麗ー!」
そう言って抱き着いた。
そりゃもう、何年ぶりの再会だってぐらいのテンションで。
「…で、蓮…どうした…。」
麗がそう言って振り返った先にいる蓮は。
頭を押さえてうずくまっていた。
「菜緒、なんかし…」
ニッコリ。
蓮、私の強烈な一発はまだ痛みを伴っているようだ。
麗は私の笑みで察したようで。
「…中、入ろっか。」
って何事もなかったかのようにそう言った。
蓮は、竜と氷河に憐みの目を向けられていた…。