【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
「ひとつ、付け足すと」
「……ん?」
「ものすごく、鈍い」
「本命が?」
「ああ、何で気づかないかな……」
「気づいてほしいなら言うのが一番でしょ!」
「……大学違うからな」
「え?大学違うの?それは、聞いたんだ……ん?でも、目指している学校ってことでしょ?」
「まぁな」
「じゃ、同級生?」
「いや……」
「同級生じゃないんだったら、そんな大学がどうこう言っている暇ないじゃん。それとも、好きな人がいるその学校が京都だから、京都に来るの?」
……何かさっきから、話の内容が見えてこない。