【完】☆真実の“愛”―君だけを―2


「ひとつ、付け足すと」


「……ん?」


「ものすごく、鈍い」


「本命が?」


「ああ、何で気づかないかな……」


「気づいてほしいなら言うのが一番でしょ!」


「……大学違うからな」


「え?大学違うの?それは、聞いたんだ……ん?でも、目指している学校ってことでしょ?」


「まぁな」


「じゃ、同級生?」


「いや……」


「同級生じゃないんだったら、そんな大学がどうこう言っている暇ないじゃん。それとも、好きな人がいるその学校が京都だから、京都に来るの?」


……何かさっきから、話の内容が見えてこない。


< 139 / 759 >

この作品をシェア

pagetop