【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
「っ……」
そういえば。
「おいっ、薫!」
「うおっ、なんだ、いきなり」
「千歳と柚香は!?」
彼らはまだ、外にいる。
「……っ!」
俺の言いたいことに気づいた薫は、チラリと、相模に視線を投げた。
それを受け止めた相模が携帯を取りだし、連絡すれば。
『兄さんっ!俺、は、……』
電波が悪いのか、声が聞こえない。
「千歳!」
ここを襲ってきた敵は、校長達に投げ。
校長達が応戦するために外に出ていくなか、俺達は携帯を駆使し、幼馴染みの無事を確認した。
すると。