【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



「……っ、お前が死ぬなんて、ダメだ」


「それでも」


「命に代えても、と言う気か?」


「ええ」


兄達の心情は分かるけど、私はもう、決めたから。


「私がここに来たのはね、お兄ちゃん達は私を一番に考えてくれていると知っているから。お兄ちゃん達は、私が考えて出した答えを否定しない。私を守るために行動してくれているのも、知ってる。だったら、今回だって、味方してよ……っ!」


「……お前が死ぬって、わかっててか?」


「俺らもそこまで非道じゃ……」


「知ってるよ。けど、私はそれで壊れないかな?」


兄たちは私の一番の味方。

だから、助けを求めているの。

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