【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
『来るか?こっちの世界』
『は!?』
さらりと言った、永久さん。
『いやいや!何言って……』
『いけるだろ。俺だって、思い付きでいけたし』
(……滅茶苦茶)
噂通りの人間である。
『そうだよ、澪もおいで。澪がいてくれると、助かるから』
『そりゃ、なにもすることないし……暇だけど』
『俺と同じ理由か。よし、決定』
そして、自分勝手。
それが、千羽永久。
『ま、待ってください!住むところとか……』
『俺んちでよければいいぞ』
『手続きとか……』
『知り合いの学校に、千歳は進学するから大丈夫だ』
……軽い、軽すぎる。
なんだ、この人。
最強と呼ばれる理由が、わかってきた気がする。
ある意味、最強の意味が。