【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



「……助けるよ。今ならね、沙耶ちゃんを苦しめてきたものがわかる気がする……うん、沙耶ちゃんの持つ病気自体は、何も悪くなかったんだ」


何度調べてみても、出てこなかった命の危険の大本の原因。


それを掴むことさえ出来れば、沙耶ちゃんは生きられるという希望があった。


沙耶ちゃんが双子を産み、安定した眠りについた一ヶ月半……約二ヶ月の間、沙耶ちゃんの検査結果や、日常生活の様子、すべてを洗いざらい、調べてみた。


そこで、気づいたことが、いくつかあった。


沙耶ちゃんが発作を起こすタイミング。


そして、その環境。


それらはすべて、仕組まれたように整った場だった。


相馬と出逢ってからならば、



ひとつ、無茶をしすぎたとき。


ふたつ、追い詰められたとき。


そして……


最も不可解だったのが、人外の敵が現れたとき。


沙耶ちゃんは、朝陽さんが亡くなった原因は自分の発作だと言っていたけれど、その日は、雨と雪のオンパレードの日だったし、大して、原因となるものはなかった。


じゃあ、三つ目が原因?


そう思ったが、その日、そばにいた人……沙耶ちゃんのお兄さんたちに聞く限り、ずっと、そばを離れなかったそうだから、それはあり得ない。


運動なんて、論外。


残る可能性は、ストレス。


ストレスによって、発作が起こったとしたならば。


全ては……


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