【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
―大正15年、昭和元年―
「お生まれになられました!元気な男子でございます!」
明治から続く名門、藤島に一人の男の子が生まれた。
「よく、やったな……百合」
「あなた……」
妻―藤島百合を溺愛する夫―藤島真紀との間に、藤島紀一は生まれた。
「お父様、お母様」
「なあに?紀一」
優しい両親。
恵まれた環境。
すくすくと優秀な統治者へと成長していった紀一は、ある時、一人の女に溺れる。
「妃(きさき)……」
冴島妃。
美味しいと評判の小さな料理店の一人娘で、そこに食べに来ていた紀一と出逢い、妃は溺愛された。
愛されるだけの毎日。
ただ、幸せな日々。
紀一の両親も妃を受け入れ、この先もずっと、この幸せが続いていくのだと、誰もが信じて疑わなかった。
そして、結婚し……三年後。
一人の男児が生まれた。
それが、藤島雷紀。
「お生まれになられました!元気な男子でございます!」
明治から続く名門、藤島に一人の男の子が生まれた。
「よく、やったな……百合」
「あなた……」
妻―藤島百合を溺愛する夫―藤島真紀との間に、藤島紀一は生まれた。
「お父様、お母様」
「なあに?紀一」
優しい両親。
恵まれた環境。
すくすくと優秀な統治者へと成長していった紀一は、ある時、一人の女に溺れる。
「妃(きさき)……」
冴島妃。
美味しいと評判の小さな料理店の一人娘で、そこに食べに来ていた紀一と出逢い、妃は溺愛された。
愛されるだけの毎日。
ただ、幸せな日々。
紀一の両親も妃を受け入れ、この先もずっと、この幸せが続いていくのだと、誰もが信じて疑わなかった。
そして、結婚し……三年後。
一人の男児が生まれた。
それが、藤島雷紀。