【完】☆真実の“愛”―君だけを―2


「僕の名前は、周秀。お兄ちゃんは、周瀧。……知ってる?」


「周、瀧……?」


聞き覚えのある名前なのか、相馬が呟く。


「瀧の弟か!?」


「そだよ。弓は、僕の優しいお姉ちゃん」


「……」


弓って、誰だろう?


…………あ!


「……もしかして、瀧って、暁良さんの?」


「そうだよ。瑛醒の生まれ変わり」


「へぇー!世界って繋がってるもんだね!」


「つか、お前、秀とであったときにぶっ倒れたのかよ!俺、そっちの方が……」


「正確には、ぶっ倒れたところを救ってもらった、ね」


「どっちにしろ……」


この男の心配性は、どうにかならないのか。


ひどく、面倒くさい。

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