恋ぞつもりて、やがて愛に変わるまで。


「えっと……どうして、この駅で降りてるんですか?」


さっきも聞いたのになぁと思いつつ、慌ただしかったので忘れてしまったんだろうと改めて質問し直した。

けれど彼は不意打ちに合ったような、驚きと戸惑い混じりの顔で小首を倒す。


「え? それは俺の高校の最寄り駅だからだよ」

「……え? ここ、全然最寄りじゃないですよね?」


何言ってるんだろう、雅臣先輩は……。

話していて感じる違和感、それは知ってる人のはずなのに初めて会うみたいに私達の間には見えない壁のようなものがある事だ。


「いや、俺の通う高校はここから徒歩5分の高校だよ」

「……なに、言って……」

「それより、君はどこの学校? 俺のと似てるけど、見た事ない制服だな」

雅臣先輩は私の姿を見て、そう尋ねてくる。

いよいよ彼は、おかしくなったらしい。

確かに男女でズボンとスカートの色が違うのだが、自分の高校の女子が着ている制服を忘れるなんて事があるだろうか。

毎日、嫌というほど女子とすれ違っているはずなのに。
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