恋ぞつもりて、やがて愛に変わるまで。
「俺は期待に応えなきゃいけないから、言われた通りに生きてきただけだ。お前に聞かれるまで、疑問なんて一度も持ったことがなかった」
ほら、在田先輩と私は似ている。
期待に応えるための道以外、考えられないように押さえつけられて生きてきたんだ。
そのうちに、望むことをしなくなる。
いつも、それは両親の望んでいる事と違うって、判断基準が親の期待の上にあった。
自分の人生は自分のモノなのに、いつしか自由の翼をもがれていたんだ。
「それが正しいと信じて、やってきたんだ」
苦しげに吐き出される在田先輩の本音。
私もそれが正しい生き方だと信じてきたけれど、今はそんな与えられた人生を生きる自分に疑問ばかりが溢れている。