糖度高めな秘密の密会はいかが?
「貸して、撮ってみたいから」
しゃがんで連写で撮影したら、有澄は照れているのか私からカメラを奪おうとする。
「やだ、自分は撮られたくない!」
「おかしいでしょ、人の事は勝手に撮っておいて、自分は駄目だって!」
有澄とじゃれ合っていて、砂の上に身体が倒れた。
カメラは手に握ったままだったので無事だったが、自分の身体は砂だらけ。
「今のはゆかりが悪い」と言い、砂だらけの私を見下ろす様に見ていた有澄も寝そべる。
「子供の頃、海に連れて行ってくれたのは両親じゃなくて相良の祖父だった。相良の祖父と祖母は家に仕えていたお手伝いさんで、子供の頃の友達も相良しかいなかった。
両親よりも傍にいてくれた人だったけど、高校生の時に亡くなって、祖母も後を追うように亡くなったんだ。身内よりも大切だった」
波の音を聞き、空を見上げて、急に思い出した様に語る昔話。
有澄の目にはうっすらと涙が浮かんでいるような気がしたので、指でぬぐう。
指は少し濡れたので、やっぱり少し涙ぐんでいたのだろう。
「ゆかりは居なくならないでね」
有澄は涙のついた指を掴んで、ゆっくりと唇を重ねた。
「…この場所が砂浜だと言う事を酷く後悔してる。何にも出来ない!」
……エロガキめ。
自分の感情を押し殺す為のキスと誤魔化しなのは知っている。
私にも答えを求めない事も知っている。
有澄はごく稀にしかは自分の過去は語らない。
もっと知りたい部分もあるけれど、闇に触れてはいけない。
たまに思う、有澄の心の中には深い闇があると言う事を───・・・・・・
しゃがんで連写で撮影したら、有澄は照れているのか私からカメラを奪おうとする。
「やだ、自分は撮られたくない!」
「おかしいでしょ、人の事は勝手に撮っておいて、自分は駄目だって!」
有澄とじゃれ合っていて、砂の上に身体が倒れた。
カメラは手に握ったままだったので無事だったが、自分の身体は砂だらけ。
「今のはゆかりが悪い」と言い、砂だらけの私を見下ろす様に見ていた有澄も寝そべる。
「子供の頃、海に連れて行ってくれたのは両親じゃなくて相良の祖父だった。相良の祖父と祖母は家に仕えていたお手伝いさんで、子供の頃の友達も相良しかいなかった。
両親よりも傍にいてくれた人だったけど、高校生の時に亡くなって、祖母も後を追うように亡くなったんだ。身内よりも大切だった」
波の音を聞き、空を見上げて、急に思い出した様に語る昔話。
有澄の目にはうっすらと涙が浮かんでいるような気がしたので、指でぬぐう。
指は少し濡れたので、やっぱり少し涙ぐんでいたのだろう。
「ゆかりは居なくならないでね」
有澄は涙のついた指を掴んで、ゆっくりと唇を重ねた。
「…この場所が砂浜だと言う事を酷く後悔してる。何にも出来ない!」
……エロガキめ。
自分の感情を押し殺す為のキスと誤魔化しなのは知っている。
私にも答えを求めない事も知っている。
有澄はごく稀にしかは自分の過去は語らない。
もっと知りたい部分もあるけれど、闇に触れてはいけない。
たまに思う、有澄の心の中には深い闇があると言う事を───・・・・・・