糖度高めな秘密の密会はいかが?
「あっ!有澄、あそこに光ってるのはもしかして…!」

「え!?何!?」

寝そべっていたら、砂の上で太陽の光に反射している小さい物を発見した。

これは、もしかして!?

私は砂だらけの身体のまま起き上がり、小さい物を探しに行く。

「石にしては綺麗だね。ガラス?」

有澄も追いかけるように着いてきて、二人でしゃがむ。

「シーグラスって言って、ガラスの破片が波に揺られた時に小石や砂に削られて、角が丸くなった物だよ。私も最近、知ったんだけどね。海に来たら探して見ようって思ってたの」

見つけたのは青くて綺麗なシーグラス。

「それで、チャック付きの袋を持って来たんだ。てっきり、貝殻でも探すのかと思ってた」

「貝殻探し懐かしいな。小学生以来かな?綺麗な貝殻も見つけたら入れてね」

私達は海辺でシーグラスと貝殻探しに没頭して、気づけば夕方。

潮風が吹いて、何となく肌寒く感じてきたのでホテルに戻る事にした。

背中と髪の毛が砂だらけで、ホテルに入る前に落とすのが大変だった。

客室に戻り、浴衣に着替えてからホテルの中の温泉場に向かう。

女性の浴衣は選べる様になっていて、私は蝶々と紫陽花が描かれている薄紫色の浴衣を選んだ。

ホテルの最上階にある温泉場は海が一望出来て、客室からとはまた違った見え方。

まるで海の中にいるような感覚。

夕暮れ時で、太陽が海に沈んでいく。

「有澄の拾ったシーグラス、お砂糖のかかったグミみたい。可愛いらしいね」

温泉に入り夕食まで時間があったので、シーグラスをテーブルに並べて鑑賞会。

「探してみると結構あったね。この緑のが好き」
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