糖度高めな秘密の密会はいかが?
私はハンカチを強く握り締め、覚悟を決めて話し出す。

有澄はやっと私の方を見てくれて、まだムスッとしている様な表情で頷いた。

「言わなきゃと思っていて、日にちだけが過ぎちゃってたんだけど…女の子の日が来ないの。旅行にぶつかるかなって思って、休みの初日に計画してもらったけど、もう10日近くは遅れてる」

「…えっ…!?」

怒っていた表情が緩んで、驚きを隠せない様子の有澄。

結婚したいって思ってくれてるのかもしれないけれど、"妊娠したかもしれない"は想定外だったよね。

嫌がらせよりも重荷になるなら、言わない方が良かったかな?

けれども、一人で検査薬を試す勇気も無くて・・・有澄にも言い出せなくて・・・。

「月初めなのに帰るって言わないからおかしいなっては思ってた。長い休暇だから、くるまでは俺に合わせて居てくれてるのかな?って勘違いしてた。
男だから、女の子の身体の事は良く知らなくて気づいてあげれなくてごめん…」

肩を抱き寄せられて、頭が有澄の胸板に収まる。

女の子の日が近づく前後は自分のアパートに帰ると約束しているが、ゴールデンウィークの9連休と重なる為、きたら帰ろうと思っていたのだけれど、こなかった為にズルズルと一緒に居たのは確かだ。

「結婚もするつもりだったし、俺は逃げたりしないから。帰ったら検査してみよ?」

頭を優しく撫でられ、いつも通りに戻った有澄に安心して寄りかかる。

「プロポーズは段取り踏んでからとか言っときながら、順序が逆になってしまったらごめん。それから、仕事の事もゆかりの事も…何て言ったら良いのか分からないけど、とにかくごめん」
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