糖度高めな秘密の密会はいかが?
そんなつもりはなく、思いついたまま伝えただけ。

「俺はゆかりの泣き虫で可愛いところと1人で何でも頑張ろうとするところが好きだよ。でも1人で何でも頑張り過ぎて俺に頼ろうとしないところは…嫌い。

もう少し信用して、俺に頼って?もっとわがまま言ってくれていいから」

「わがまま言ってるよ?信頼もしてるし。有澄は家事も分担してくれてるし、助かる」

「いや、そうじゃなくて…どこに行きたいとか欲しいものがあったら遠慮なく言ってくれたら良いのに…って話。後は直して欲しいところとか…」

「………?別にないよ。有澄こそ、あるなら言ってね。欲しい物ある?それから直して欲しいところは気付いたらその場で言ってね。その場で言われないと分からないから」

今は欲しい物も特になくて、有澄と一緒に行けたらどこでも楽しめるから行きたい場所もなくて(カフェ巡りは好きだから新店舗のカフェには行きたいかな…)、有澄の嫌いなところも不思議となくて・・・

有澄さえ居れば幸せみたいな毎日。

「ゆかりは本当に欲がないんだね」

そうかな?

物欲はなくても、仕事ではアレもコレもしてみたいから欲はあると思うんだけれど・・・。

「…わがまま言うなら、有澄と一緒にもっと過ごしたいかな。今日、本当に楽しかった。ありがとう」

半同棲中なのに、もっと一緒に居たいと思うのは独占欲だろうか?

「俺も楽しかった。今までで一番の誕生日になったよ」

腕枕をしてくれていた有澄が体制を変えて、私を上から見下ろす。

目が合うとゆっくりと目を閉じた。

今日、何度目のキスだろう?
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