糖度高めな秘密の密会はいかが?
「本当に気付かなかったの?…そっか、ゆかりはいつも余裕なさそうだもんね。それが可愛くていつも虐めたくなるんだけど!」

「有澄のバカッ!そんな事を口に出さないで!もう寝るからっ」

少し汗のかいた前髪をかきあげながら、私を横目で見て、恥ずかしげもなく変な事を言う有澄だったが、妙に色っぽく見えて目を逸らした。

男の色気って、半端なくヤバい。

今は可愛い感じだけれど、あと5年もしたら、もっと色っぽくなるんだろうか?

ドキドキし過ぎて、顔が火照る。

布団にくるまり、顔を隠す。

「暑いのに布団にくるまってどうしたの?」

「有澄が悪いんだよっ」

「指輪の事?泣いてるの?」

「違う…。でも、有澄のせいだからっ」

まだドキドキしていて、有澄の顔をまともに見れない。

布団を無理矢理剥がされると、有澄の腕の中に収められた私。

「よく分からないけど、ごめん。機嫌直して?」

「機嫌が悪いわけじゃない…。5年後の有澄を想像したら、女の子が今よりも寄って来ると思うからヤダ…」

「何なの、それ?本当に意味が分からない…」

「分からなくていいから、ぎゅっとして寝て?」

「うん、おやすみ」

冷房は時間になるとスイッチが切れる様になっているので、抱きしめられても快適なまま、眠りに落ちる。

知りもしない未来の誰かにヤキモチ妬いても仕方ないのに、有澄をとられたらどうしようとか不安になった。

これから先、有澄は男らしさが出て、男の色気も増すだろうから、私は女の子が寄って来ないか心配。

有澄とずっと一緒に居たいな。

5年後も10年後も、ずっとずっと───・・・・・・
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