糖度高めな秘密の密会はいかが?
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「昨日は急な有給だったみたいだけど、どうしたの?体調悪かった?」

社員食堂でランチを食べながら、綾美が私に尋ねる。

「…大きな声では言えないけど、有澄が勝手に有給入れちゃって…。日曜日、有澄の誕生日だったから、沢山遊んで来たよ」

私はお弁当を包んであるランチクロスをほどきながら、返事をした。

「王子、やるねぇ。…だからかな?日下部さんは一日機嫌悪くて近付くなオーラ出してたよ」

確かに今日も朝から機嫌は悪かった。

呼び付けられる事はなく、今日も近付くなオーラが全開で出てる感じ。

「噂をすれば来たよ…」

ドンッと勢いよくトレーを置いたから、カップに注がれたスープがこぼれた。

「珍しいですね、ハンバーグランチって…」

いつもはだいたい魚が入っている定食だから、ハンバーグはかなり珍しい。

「まだ食べてないだろ?弁当と交換して」

「あっ、ちょっと!勝手に食べないでよっ」

返事もしてないのに勝手に交換して食べ始めている。

全く、何なの。

有り得ないでしょ…。

「お前、マンション買ってもらったのに住まないって正気か?」

「えぇ!?マンション!?王子が買ったの!?」

綾美には追追話す予定でいたのに、急に来てその話題を持ち出すのは違反でしょ!

何で会社内で話すの?

「有澄の祖父母が購入してくれたんだけど、高級なデザイナーズマンションで…住むのをためらってる…」

そう言った話の流れで、有澄の実家についてとか、差し障りのない程度に話したら、綾美が呆れてしまった。

「ゆかり、バカなの?」
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