俺がずっと守るから



「彩葉ちゃんのために作ったんだ。最近学校休んでたのは、そのため」

「え…これ、私に?」



受け取って、と差し出されるそれは、確かに私にあったサイズになっている。




「three mellowの後継者、舐めてたでしょ」


そう意地悪に笑う三芳くんは、本当にプロの顔だった。




「それ着て、今日のパーティー参加してよ」

「…いいの?」

「だから、俺はそのために作ったんだって」


頑固だなぁ、とクスクス笑う三芳くんは、やっぱり私が知っている三芳くんで。




「ありがとう…!一生大事にする」

「ははっ、そう言ってもらえると本望だよ」



私は、本当に凄い人に恵まれていたのだと実感した。



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