俺がずっと守るから
「うん、可愛い。似合ってる」
「そ、うかな?」
「だって、彩葉ちゃんのために作ったドレスだもん」
「…っ、ありがとう」
早速着替えさせてもらった私は、自分でも信じられないくらいに別人になったようだった。
靴とバッグまで合わせてくれた三芳くんは、着替えた私を見て満足げに笑う。
「よし、じゃあ椎名クン呼ぼっか」
「え、えぇ…っ!?」
かと思えばすぐに切り替えて、私が止める間も無く三芳くんは部屋の扉を開けてしまった。
「お待たせ、椎名クン」
「お待たせって、何分経ってると……───っ、」
部屋に入って来た李樹の足が、ピタリと止まる。
ジッと見つめられて、フイッと視線をそらされてしまった。