私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?
「今日ずっと思いつめてた顔してたよ。まぁ、あのふたりは全然気づいてなかったけど。恋ちゃんは天然だけど、大樹君は・・・・・。まぁ、とりあえずさ。辛いのは当たり前なんだから、後は志帆がどうしたいかなんじゃないの?」



「・・・私がどうしたいか?」



「うん。諦めたら、楽になるかもしれないし、それでも好きなら耐えるしかないでしょ?」



確かに・・・・・・そうだよね。



「それはじっくり考えていけばいいよ。まだ時間あるんだしさ。・・・・・それに、苦しくなって愚痴りたくなったら俺に言ってみ。相談にのってあげるから。」



あぁ、弘人はどこまで優しいんだろう。



ここまで追いかけてくれたのも嬉しかったし、話を聞いてくれたのも嬉しかった。



私は素敵な友達を持ったな。



「うん。ありがとう。弘人はなんか、ヒーローみたいだね!」



私がそう言うと弘人が立ち上がって、



「そうだよ。志帆のヒーローになってあげようじゃないの!」



と言って手を差し出してくれた。



私は手を取って起き上がろうとするけど、腰が抜けて立ち上がれない。



「ごめん。・・・・・腰抜けた。」



「おばあちゃんか!?」



って馬鹿にされた。



「違うし!!ってか弘人助けてーー!笑ってるなーー!!」



「あはははは!!マジで立ち上がれないの!?あはははは!!ほら、俺の肩に手回して。」



弘人が私の前にしゃがむ。



私は弘人の肩に手を回した。



「よい、しょっと!!これでいいだろ?」



「キャッ!!ちょっ、高い!!」



弘人におんぶされて私の心臓が早くなる。



「弘人!!恥ずかしいから下ろして!!」



「えー。志帆歩けないじゃん。大人しく掴まってなさい。」



私はしぶしぶ弘人の肩に手を回した。


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