紳士的?その言葉、似合いません!
「まぁ、考えていたよりは長かったですが早かった方ですかねぇ」
待つことは苦ではないと言いながらも思っていたよりも凛華さんと付き合っていたあいつが別れなくて笑顔の裏でそろそろ何か手を打とうかと考えていたところだった。
もしそれをしてばれていたら今頃どうなっていただろうか。彼女の性格を鑑みて嫌われそうですねぇ…その時は鷹斗じゃないが家に監禁コースだったかもしれない。
まぁ現実は最高の別れ方をしていいタイミングで私と会って色々と丸め込んだ形でも彼女をこの腕の中に抱けたのだから良しとしましょう。
「何?長かったけど早かったって」
言ってること矛盾してない?と訝しげな顔で私を見る凛華さんに笑顔で「そんなことありませんよ」と返す。
予想以上に私が手出しできるまでの時間は長かったですがそこから貴女に触れて周りを固めてこうして最終的な場所まで来るのは早かったですから。
そうなるきっかけは確実に彼女に宿った新しい命だろう。私を知る人はみんなして私が凛華さんをわざと孕ませたように見えるらしいがとりあえず否認しておく。
確かに考えなかったわけではないし早いうちに孕ませて逃げないようにしたいとは思ったが、順番を有耶無耶にして凛華さんに嫌われるのは避けたかったですから。それなのに鷹斗と同類に見られて少し納得がいかない。