紳士的?その言葉、似合いません!
両手でカップを持ちハーブティーを冷ましながらちびちびと飲む凛華さんの姿を見つめる。
普段は大人っぽいが時々こういうさりげないところで彼女は子どものような仕草を見せる。それも一緒に暮らし始めて気づいたことですが。
付き合っていた間(と言うと凛華さんは否定するが)は見なかったので恐らくは気が緩んでいるときにしてしまうのだろうと思うとくすぐったい。
「子どもの性別が分かるのはもうそろそろですかねぇ」
以前よりも膨らんだ彼女のお腹に手を当てると服越しでも温かなぬくもりが手のひらに伝わった。こんな華奢な体の中に自分の一部を分けた存在がいるのだと思うと不思議な感じがする。
女性は自分の体で実感できることなのだろうが私からするとここに自分の子どもがいると言われてもまだ実感がない。頭で理解はしているんですけどねぇ。
「…湊はどっちがいいとかあるの?」
「男の子か女の子かですか?そう言われるとあまりこだわりはありませんが…どちらかと言うと女の子でしょうか」
自分の子どもに嫉妬している鷹斗を見ていると私まで移りそうですから。それで斉木さん限定で構ってちゃんになっていた鷹斗の愚痴を聞いているのはかなり面倒だった。
自分がそうなるというわけではないが自分と似ている鷹斗を見ていると男の子だと私もそうなる可能性はなきにしもあらずなのでできたら凛華さんに似た女の子がいい。