紳士的?その言葉、似合いません!
まぁ凛華さんに会う前だったらそもそも子どもが欲しいとか思わなかったんですがね。特別好きというわけでもありませんでしたし。そう言うと彼女に要らぬ誤解を植え付けそうなので言わないが。
「女の子……だったら将来哉瑪くんと結婚したいとか言い出しそうだけど」
「……それは遠慮したいですねぇ」
斉木さん似ならまだしも性格が鷹斗に似ていたら目も当てられない。自分のことは棚に上げておいてなんだが斉木さんを自分の子どもと置き換えて考えたらそういう人間に捕まるのは少し遠慮したいと思う。
もしそうなったところで私がいるので鷹斗のような行動に移る前に阻止しますが。そこら辺は斉木さんの教育に期待しておこう。
「凛華さんはどちらが良いですか?」
「わたしも特にこだわりはない、けど…」
「けど?」
もごもごと言葉を濁す姿は彼女にしては珍しい。ただ大概このようになるときは私に有利に繋がる発言が多いので笑顔を浮かべたまま無言で先を促す。
しばらくはむぎゅ、と口を噤んでいたが私が引く気がないと分かるとせめてもの抵抗なのか俯いた。赤くなった顔を見られるのが嫌なのだろうが、耳が隠れてないからその感情は丸見えだ。そういう抜けているところが可愛らしい。
「だから、性別はどっちでもいいけどっ……わたしは、1人っ子で、その…だったから……」
きょうだいがほしい、と小さな声で鳴くように言った凛華さんに自然と頰が緩んだ。