最後の恋 【番外編: 礼央目線】
考えてみたら、あの頃の俺たちはみんな不器用だった。


誰一人、素直になれなかった…紫乃以外は。


いつも自分に正直なところが紫乃のいいところだ。


そんな所には素直に惹かれていたと思う。ある意味、羨ましかったのかもしれない。


だから、色々と間違った………。


付き合うようになって、俺たち二人の関係も徐々に友達の時とは違うソレに変化していく。


初めてのキスは、…中学の卒業式の日だった。


それまでは、キスさえない清いお付き合いだった。


本来なら真斗もいたはずのいつもの帰り道。


あいつは俺たちに気を使ってか…一緒には帰らなかった。


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