最後の恋 【番外編: 礼央目線】
手さえ繋いだことがなかったのに…いきなりあいつの手が俺の手に当たった。


と思ったら、俺の手に触れ繋いできた。


ビックリして…思わず足を止め紫乃を見ると、あいつは恥ずかしそうに目さえ合わせず下を向いたまま


「…ダメ…かな?」


と聞いてきた。


そんないつもとは違う彼女に、俺の心臓は素直にドキドキしていた。


「…ダメ、じゃないよ。」

「…よかった」


ホッとしたようなあいつの声と、はにかんだその時の笑顔に可愛いとさえ思った。


これが恋なのかと、錯覚した……。
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