最後の恋 【番外編: 礼央目線】
「松野と申します。本日よりよろしくお願いいたします。」


目の前の彼女は、驚いていた表情を一旦しまい俺に向けて頭を下げた。


そして、顔を上げた彼女の目をまっすぐに見つめて今度は俺が 言葉を発する。


「こちらこそ。日本に戻れる日をずっと楽しみにしていました。今日から僕のパートナーとしてよろしくお願いします。」


右手を前に差し出すと、彼女の華奢な手がゆっくりと出てきた。


その小さくて綺麗な手を握ると、彼女の指先からも微力に力が伝わってきた。


高校を卒業して8年。


ずっと夢見てきたこの瞬間が、まるで夢の様だった。


彼女はまだ何も知らない。


俺がこの日をどんなに待っていたのか。


どんな気持ちで日本を離れ、日本に戻ってきたのかもーーー。
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