最後の恋 【番外編: 礼央目線】
「とりあえず、荷物はここに入れておくから。この部屋は杏奈の好きに使ってくれたらいいよ。ただし、寝るのは同じ部屋だけどね。」


出来ることなら、このままずっとここにいてほしいと思った。


「…ありがとう。」


そう言って部屋の明かりをつけようとした彼女に手を伸ばす。


「…あっ…」


と小さく声を出した彼女は、もう俺の腕の中にいた。


「…まだ怖い?」


彼の腕の中で小さく首を横に振る彼女が、本当に愛しくてすごく大切で思わず抱きしめる腕に力がこもる。


「今日からは俺が杏奈を守るから。何も心配しなくていいから…。」


腕の中で俺を見上げる彼女の目尻にそっとキスをした。


「杏奈…愛してるよ。」
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