最後の恋 【番外編: 礼央目線】
汚部屋から見られるくらいのお部屋にはなった。


「なんで正月早々、女に振られた男の汚部屋掃除しなきゃなんねぇの?」

「………」

「おい。何か言い返せよ。」


散々な言われ様なのに、本当のことだから何も言い返せなかった。


「悪かったな」


ポツリとこぼすと、「…気持ち悪いくらい凹んでんな。とりあえず飲もうぜ。」と肩を叩かれた。


紫乃に会うのは、久しぶりだった。


「振られたのは…あの再会した高校の同級生?」


その言葉に紫乃が食いついた。


「えーーだれだれ?」

「お前の友達だよ。」


俺の代わりに真斗がそう答えると「もしかして…杏奈?」
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