全ての記憶を《写真》に込めて
「はぁ……、家まで送っていくからねぇ」
「え、大丈夫だよ!」
「それは俺に家に来て欲しくないってこと?」
帰り道。
前みたいに人が群がることはないが、遠目で見ている人はいる。
「そんなことないよ!でも、送ってもらうのは申し訳ないし…」
「何かあるといけないでしょ あと知ってて損は無いしねぇ」
だから送ってく、と譲らない晴くん。
心配かけてるのかな。
「じゃあ、お願いします…?」
「うんうん、素直でよろしい」