愛されたいのはお互い様で…。
「今夜は一緒に寝ましょうね」
これは…問題あり、大ありよね。
「大丈夫です。心配するような事はしませんから」
それのみを凄く警戒していると思われてるし。…何だか、…欠伸が出る。程よい室温と除湿具合。ローズヒップの…お茶のせいかも知れない。
最近の私は疲れ気味…今日はご飯もしっかり食べてしまった…。消化作業の始まった身体は何だか気怠い…。
「お疲れのようだ。嫌でも眠くなりますよね」
そうなんだ、私はもう眠い…。閉じようとする瞼を開けていられる程の気力が無い…。伊住さんの話にももう返事が出来ないくらい…眠い。睡魔はもうそこまで来ていた。
「伊住さん…私…」
ソファーにそのまま俯せて眠ってしまった。
「…はぁ。心に複雑に溜め込んで。少しでも、誰かに事情を話せば楽になれるんです。思い込みもしなくて済むんです。今は私をヤキモチの道具にすればいいんですよ」
抱き上げてベッドに運んだ。
んんー、私にとっては、非常に過酷な夜になりましたね。理性の塊にならないと、ですね。しかし、一緒に寝る事は伝えてありますから、構いませんよね。
紫さん…貴女はとても可愛らしい人だ。はぁ…、朝、目を覚ました時に、思い出すまでさぞやパニックでしょうね。
お風呂を済ませ、寝ている隣に横になった。全く動いた様子も無い。寝かせたままの姿だった。
余程、毎日眠りが浅いのですね。今夜はよく眠れているようだ。
今夜は私が貴女のおとぎですよ…。
抱きしめて眠りについた。
リビングのバッグの中でマナーモードにしたままの携帯が震えていた。