…好きか?
「もちろんわざとじゃない」
「当たり前だろ。
何考えてんだ」
ゼンの口調に怒気が混じる…。
「モノを落としそうになって
掴んだら落ちてた」
理由はどうであれ
間違ってはいない…はず。
「だからってなぁ…。
片足で着地したのか?」
「体制を崩したからね。
足首だけで済んだけど」
『たいした事ない』と続けたけど
もちろんゼンには通用しなくて…
「保健室連れて行くから。
ほら、乗れ」
「え…ありがとう」
背中をこっちに向け
“おんぶする”って言ってくれたから
素直に従う事にした。