…好きか?

「もちろんわざとじゃない」


「当たり前だろ。
 何考えてんだ」



ゼンの口調に怒気が混じる…。



「モノを落としそうになって
 掴んだら落ちてた」



理由はどうであれ
間違ってはいない…はず。



「だからってなぁ…。
 片足で着地したのか?」


「体制を崩したからね。
 足首だけで済んだけど」



『たいした事ない』と続けたけど
もちろんゼンには通用しなくて…



「保健室連れて行くから。
 ほら、乗れ」


「え…ありがとう」



背中をこっちに向け
“おんぶする”って言ってくれたから
素直に従う事にした。






< 79 / 370 >

この作品をシェア

pagetop